キリングループの情報システム開発を担当するキリンビジネスシステムは、ケン・システムコンサルティングによる純国産統合開発支援ツール「XupperII」を使用して、データ総研による開発方法論「DOA-RAD」を開発プロジェクトに導入した事例をセミナーで発表した。
グループ内唯一の情報システム会社
2007年2月に創立100周年を迎えたキリンビールは、同年7月に純粋持株会社キリンホールディングスとして商号変更した。これに伴い、酒類事業、医薬事業、飲料事業など、様々な子会社がグループ会社となった。キリンビジネスシステムは、同グループ内の機能分担会社のひとつである。
キリンビールやキリンビバレッジなど、キリングループ内の各社は社内に情報部門を持たないため、キリンビジネスシステムは、グループ内唯一の情報システム会社として、キリングループの情報戦略を実行する。
DOARADfor XupperⅡを共同で開発
2008年7月14日、東京都渋谷区のアイビーホール青学会館において、ケン・システムコンサルティング(以下ケン・システム)とデータ総研によるセミナーが開催された。セミナーでは、このサービスのファーストユーザとして、キリンビジネスシステム経営企画部PMOグループ滝田毅彦氏が講演を行った。
ケン・システムは、DOAのコンセプトに基づいた設計ツールであるXupperⅡ(クロスアッパーツー)と実装ツールであるMDFrame/X(エムディーフレームエックス)を開発・販売している。データ総研はDOAの老舗として、業務フローとデータモデルによって業務設計する開発方法論であるDOA-RAD(ディーオーエーラッド)およびツールを開発し、これらを利用したコンサルティングサービスを提供している。これまで両社は競合の関係にあったが、双方の顧客へのサービス拡大を目指し、新しい開発方法論DOARADfor XupperⅡ(ディーオーエーラッドフォークロスアッパーツー)を共同で開発した。
「キリンビジネスシステムにおけるXupper導入取り組み事例」と題された講演の中で、同社の滝田氏は、ケン・システムコンサルティングによる純国産統合開発支援ツール「XupperII」を使用して、データ総研による開発方法論「DOARAD」を開発プロジェクトに導入した事例を発表した。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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