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検証してみて分かった、ゲーム業界から見たSoftLayer


  2月12日、Japan SoftLayer Summit 2015実行委員が「Japan SoftLayer Summit 2015」を開催した。コミュニティ主催の技術カンファレンスという位置づけなので盛大な勉強会という雰囲気も感じられる。ゲームサイトでの検証をテーマにしたパネルディスカッションでは実直な感想や意見交換が行われた。

ゲームのインフラでは、クラウドサービスが定着

 SoftLayerはIaaSのインフラを提供するサービスなので、特定の業界に特化しているわけではない。とはいえ日本でSoftLayerに注目している業界を1つ挙げるとしたらゲーム業界がある。  

 ゲームだとまずはスモールスタートできて、人気が急上昇したときには負荷に耐えられるような柔軟性が必要となる。昨今だとリアルタイム対戦が人気なので特定の時間帯だけ急激に高まる負荷にも対応できなくてはならない。低い負荷から高い負荷まで柔軟かつ即座に対応できてコスト面でも最適化できるようにすることを考えると、ゲームのインフラではクラウドサービスが定着してきている。  

 クラウドサービスというとAWSが有名ではあるが、ここにきてSoftLayerも注目を浴びてきている。どのような特徴や優位性があるのか。  

 パネルディスカッションの前にSoftLayerに関して簡単に振り返っておこう。もともとSoftLayerとは2005年に米国テキサス州を本拠地として設立された企業(SoftLayer Technology社)であり、世界各地でIaaS型のクラウドサービスを提供している。2013年にIBMが買収。以来IBMが意欲的に投資しており、世界各地でデータセンターの開設が相次いでいる。2014年12月には日本初となる東京データセンターが開設した。  

 基調講演で登壇したSoftLayerエバンジェリストPhilp JacksonはSoftLayerの良さとして透明性やAPIによる自動化を挙げた。東京データセンターでは開設していらいユーザーからのオーダーが続いていて、それに応えるべく毎週数回アメリカから機材を取り寄せては増設を繰り返しているそうだ。まさに「東京データセンター、絶賛増設中」というところである。  

▲基調講演に登壇したSoftLayerエバンジェリスト Philp Jackson氏

 データセンターというとSoftLayerの特徴となる「Pod」がある。これはデータセンターを構成するユニットで、どのデータセンターでも1つのPodには150ラック、4000の物理ノードがある。電源やFirewallはPod単位で設置されており、ネットワーク、ストレージ、セキュリティがPod単位で独立している。言い換えれば障害が起きてもPod単位で封じ込められるようになっている。構成が共通化されているため、作業しやすく合理化にも寄与している。  

 またSoftLayerでは各サーバーは3つのネットワークに接続している。外部のパブリックネットワーク、SoftLayerのプライベートネットワーク、加えて設定用のネットワーク。それぞれにケーブルの色を分けているそうだ。  

 最近ではSoftLayerのWebサイトやサポートが日本語化した。さらに3月末までは最大500ドルの割引キャンペーンが提供されており、ますます日本のユーザー増加に拍車をかけているところだ。 

 2015年にはデータセンターのさらなる開設だけではなく、セキュリティ、ストレージ、ネットワークなどそれぞれの分野で性能や機能改善が進む。例えばセキュリティ分野であれば統合ID管理、鍵やAPIログ管理のほか、TXT/TPMと呼ばれるインテルのセキュリティチップによるハードウェア認証がある。プロセス単位で本来のユーザーのものか侵入者のものか見分けるという。

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ゲーム業界から見たSoftLayer

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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