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組み込みDBからPostgreSQL/PowerGresの実力を見る

PowerGresが組み込みデータベースに採用される理由

 実際にPowerGresは組み込みデータベースとして採用されているケースもある。例えば日立ソリューションが提供する図書管理システム「りいぶる」では2006年からWindows版のPowerGresが組み込まれている。顧客からは「変わりゆくニーズに対応するため、自社DBから汎用(はんよう)的なRDBMSを採用したかった」という声があり、特に価格が安価であること、サイレントインストールが可能なこと、サポート体制が充実していることが採用の決め手となった。

 もう1つ、カシオヒューマンシステムズが提供する人事統合システム「ADPS(アドプス)」ではPowerGres Plusが一部で採用されている。このシステムは人事ソリューションで個人情報を扱うため、暗号化機能が必要だった。それまで使用していた商用データベースでは暗号化機能は提供されていたものの、高額なオプションが必要だったためPowerGres Plusを採用することにしたという。顧客は「セキュリティ機能が十分であり、コストパフォーマンスに優れている」と話し、機能と価格のバランスが採用の決め手になったという。

 なおSRA OSSではPowerGresを自社パッケージ製品に組み込むベンダー向けにパートナープログラムがあり、パートナー向け特別価格や組み込みのためのサポートなどを提供しているという。

 今回はパッケージソフトの組み込みデータベースを想定してPostgreSQLとPowerGresの適正評価をしたものの、通常の業務システムでデータベースを選定する場合にも通じる話だ。オープンソースデータベースを採用する際にはコストとサポートは特に重要な選定基準になる。PostgreSQLの弱みをカバーしつつ、コストパフォーマンスに優れたPowerGresは有力な選択肢となりそうだ。

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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