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IFRSのJ-SOX運用への影響~及びJ-SOX運用の効率化策

IT Initiative Online GRC Special

翔泳社主催のオンラインセミナー、IT Initiative Day Online GRC Specialが、去る7月21日に開催された。セミナーでは、「IFRSのJ-SOX運用への影響、J-SOX運用の効率化」について、Publickey編集長の新野淳一氏の司会進行で、SAPの関口善昭氏が解説を行った。

IFRSがJ-SOXに与える影響とは

 冒頭、新野氏はIFRSの導入がJ-SOXプロジェクトに与える影響について、関口氏に問いを投げかけた。これに対し、関口氏は、「IFRSとJ-SOXはまったく関係のないものと思っている人もいるが、実はIFRSが適用されるとJ-SOXにも影響がある」とした上で、大きく分けて4つの影響をあげた。

 1つ目は、収益認識の基準の変更(特に、純額表示)に伴い、売上高の序列が変わり、J-SOXの評価範囲である「連結売上高の概ね2/3 「の範囲の中に入る会社、プロセスに変化が生じることだ。これにより、上記に該当する会社、プロセスに関しては、J-SOX初年度と同じように文書化、サンプリング、有効性テスト、評価を行う必要が出てくることになる。

 2つ目は、IFRSを導入することにより、決算・財務報告プロセスにおける重要な変更が生じるため、前年度の評価結果が流用できないという点だ。

 3つ目の影響は、「組換仕訳データ「の適正性及び網羅性を担保するコントロールが新たに必要になることから、ここでも文書化、サンプリング、有効性テスト、評価があらためて必要になってくるということ。

 そして最後に、固定資産の耐用年数の見積、将来キャッシュフローの見積等々が財務諸表に影響を与えることから、当該「見積「が適正となるようなコントロールが新たに必要となる点である。

 これを受け、新野氏は「IFRS対応とJ-SOX対応は同時並行的に対処する必要があるが、プロジェクトのリソースがお互いに食い合うような状況にならないか」と指摘。

 これについて関口氏は、「J-SOX運用を効率化させ、その人材をIFRSプロジェクトにシフトさせることが、上場企業各社の共通の重要課題の1つ」と述べた。

(左)新野淳一氏 (右)関口善昭氏
(左)新野淳一氏 (右)関口善昭氏

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J-SOX運用の効率化

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