レノボ・エンタープライズ・ソリューションズは、7月に同社初の統合型システムとしてAzure Stackをインテグレーションした「Lenovo ThinkAgile SX for Microsoft Azure Stack」を発表した。この最小4ノードから構成されるハイパーコンバージドシステムのベースとなるレノボのx86サーバーは、Azureサービスをオンプレミスで実現するAzure Stackのサービスレベル向上のための最適な選択肢だとしている。
また、事前構成済みの統合型システムであるため、オンプレミスで素早くAzure Stackのサービスを立ち上げることができる。システム運用管理の面では、レノボのハードウェア管理ソフトウェアXClarityがあらかじめセットアップされており、システム運用管理工数を低減することが可能となるという。
日商エレクトロニクスは、顧客からのクラウド化の要望に対応し、Azureの関連事業への積極投資と、技術者の育成を図っている。今回は、金融、エンタープライズ企業でのプライベート・パブリッククラウドを構築した実績をもとに、「Lenovo ThinkAgile SX for Microsoft Azure Stack」と、ネットワークを含む周辺システム構築サービスと運用保守サービスをバンドルした、「Lenovo ThinkAgile SX for Microsoft Azure Stack Powered by 日商エレクトロニクス」の提供を開始する。
さらに、企業のハイブリッドクラウド化を支援するために、フィジビリティスタディーサービス、導入コンサルティングサービス、インテグレーションサービスなどを順次リリースし、金融、エンタープライズ市場のデジタルトランスフォーメーションによるビジネスを支援するという。
協業第1弾として「Lenovo ThinkAgile SX for Microsoft Azure Stack」を使ったPoC、フィジビリティーサービスを日本マイクロソフトが提供するCloud Everywhereでの提供メニューの1つとして12月から開始する。
また、技術的な知見を深めるため、日本マイクロソフトの技術チーム、レノボ・エンタープライズ・ソリューションズおよび、日商エレクトロニクスと共同で日商エレクトロニクス社内システムに「Lenovo ThinkAgile SX for Microsoft Azure Stack」を導入する。その過程で得たノウハウを技術資料にまとめ公開するとともに、エンタープライズ顧客へ提案する。提案活動においても、3社で共同営業活動を実施するとしている。