「PDX」は、複数のツール群で構成されるスイート製品で、製品・設備の稼働データ収集からデータ分析ロジックの作成、分析結果の可視化まで、一連の仕組みをノンプログラミングで実装し、高精度な故障予知システム構築を効率的に実現するソリューションだという。
「PDX」は、稼働データ収集ツール「PDX DAQ」、分析ロジック作成ツール「PDX SANDBOX」、WEB GUIでの分析結果可視化ツール「PDX DEPLOY」で構成される。第1弾として分析ロジック作成ツール「PDX SANDBOX」を6月から販売開始し、その他ツール群についても今後順次販売していく。
この製品は、ISIDの関連会社であり、故障予知領域で世界有数の技術を有するプレディクトロニクス社が、先進的技術と知見を結集して新たに製品化した分析プラットフォーム。ISIDでは、今回の提供開始にあわせて新たに打ち出すソリューションコンセプト「インダストリアル・ビッグデータ」のもと、この製品をその中核と位置付け、今後はさらに強化拡充するとともに、製造業のビッグデータ分析を支援する多彩なソリューションを展開していく計画だとしている。
「PDX SANDBOX」の特徴
1. 複雑な分析システムをノンプログラミングで構築
稼働データを取り込む際の前処理や、分析のためのパラメータ設定等、これまでは専門的なプログラミングの知識を要していた分析システムの構築を、すべてノンプログラミングで実施することができる。
2. 豊富な知見に基づいて実装された分析モジュール群
プレディクトロニクスの先進的技術と知見、豊富な実績をベースに実装された分析モジュール群を活用することにより、手順に沿ってパラメータ設定を行うだけで高度な分析アルゴリズムを実行することができる。実行結果はすぐにグラフ上に可視化されるため、設定したパラメータの妥当性をその場で確認しながら調整を加えていくことも可能だ。
また、「PDX SANDBOX」を中核に、「PDX DAQ」や「PDX DEPLOY」を組み合わせて導入・活用することで、データ収集から分析結果の可視化まで、一連の仕組みを効率的に構築することができ、既存の設備や監視システムとの連携も含めた業務への展開をスピーディに行うことが可能。