2020年度から実施予定の新学習指導要領では、情報活用能力の育成を図ることが目的とされており、教育機関は、各学校において積極的なICT活用が求められているという。一方で、学校を対象とした情報セキュリティポリシーを策定している教育委員会は、策定中も含めて64.1%にとどまっている。文部科学省では、教育機関における情報セキュリティの考え方として「教育情報セキュリティガイドライン」を取りまとめ、セキュリティポリシーの策定を推進している。
このような教育機関での現状を踏まえて、Webセキュリティ「i-FILTER」のTest Board機能を強化し、教職員向けのテスト問題を新たに提供する。出題内容は、文部科学省の「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」ハンドブックの作成に携わった、ネットワンシステムズの林山耕寿氏が監修した。
専門家が考案した教育情報セキュリティに関する問題を、例えば教職員がその日インターネットへアクセスする最初のタイミングに表示し、合格した場合にアクセスが可能となる。Test Board機能でのテスト問題に繰り返し回答することで、教育情報セキュリティガイドライン「2.5. 人的セキュリティ」に記載されている、教職員が注意すべき行動規程に対する理解を促進し、教職員への情報セキュリティ教育を支援するという。
「教育情報セキュリティガイドライン」記載の「2.6. 技術的セキュリティ」や「2.7. 運用」の中でもシステム的に対応が可能な項目に対しては、「i-FILTER」Ver.10の他に、メールセキュリティ「m-FILTER(エムフィルター)」Ver.5との連携機能を利用してWebとメール双方からのマルウェア感染やデータ流出対策を実施することが可能だという。
また、ファイル暗号化・追跡ソリューション「FinalCode(ファイナルコード)」によるファイル暗号化を行うことによって、安心・安全な情報漏洩対策が実現できるとしている。