「NIAS」は、ファイルサーバの見える化や不要ファイルの整理によってストレージ容量の肥大化を防ぎ、ファイル単位でのアクセス権の管理や、個人情報を含む重要なファイルの可視化およびセキュリティ対策を可能とするファイルサーバ統合管理製品。
新製品は、企業の共通ルールでファイルサーバを分析・管理することができるようになり、さらにクラウドストレージのBoxとの連携により、利便性を確保しながら、セキュアで効率的なファイル管理を実現するという。
最新版の特徴
1. 世界中に分散したファイルサーバを全社共通の運用ルールで管理
グローバルに展開する企業の海外拠点や工場、店舗など、世界中の拠点にあるファイルサーバに対して、新製品では、NIASのエージェントサーバが全拠点のファイルサーバ情報を収集し、本社等に配置したNIAS管理サーバに集約することで、一括した管理を実現。
これにより、世界の遠隔地にあるファイルサーバであっても、管理が拠点任せにならず、全社共通のファイル管理ルールや、セキュリティポリシーで管理することができる。
2. 個人情報ファイルの暗号化でセキュリティを強化
個人情報保護法の改正に伴い、自治体、教育や金融などの各分野において、個人情報を含むセキュリティのガイドラインが改定され、ファイルサーバのセキュリティへ策の強化が求められている。
従来の情報漏えい対策ソフトでは、全てのファイルを暗号化する対策が一般的だったが、ファイルごとの利便性を重視し、重要度の高い情報のみを選択して暗号化したいというニーズも増えつつある。新製品では、NECのファイル暗号化製品「InfoCage FileShell」と連携することで、ファイルサーバに格納された個人情報を含む重要なファイルのみを定期的に見つけ出し、その場で暗号化を行う。
これにより重要度の高いファイルのセキュリティを確保しつつ、通常のファイルは暗号化と解除の必要がなくなり、利便性を高めることができる。
3. クラウドストレージBoxとの連携によりファイルの最適配置が可能
従来のアマゾンウェブサービス(AWS)やMicrosoft Azure等のクラウドサービスとの連携に加え、クラウドストレージBoxとも連携が可能となり、各ファイルに最適な保管場所を選択することができる。オンプレミス環境にあるファイルを見える化・整理した上で、重要なファイルはオンプレミス環境に残しつつ、社外で共有が必要なファイルをBoxへ自動に移行するなど、ファイルごとの保管・運用場所の最適配置が可能になる。