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日立ソリューションズ、紙書類から必要なデータをAIで自動抽出する「活文」を新たにクラウドで提供

 このサービスは、2017年7月から販売しているパッケージ製品「活文 Intelligent Data Extractor」の機能をクラウドで提供するもの。請求書や発注書など、紙書類に記載されている内容から、AIを活用して必要なデータを自動抽出することで、データ登録作業の効率化と精度向上を図ることができる。

 データ抽出だけでなく、RPA(Robotic Process Automation)との連携による一連のプロセスの自動化や、電子帳票システム「活文 Report Manager」との連携による電子帳簿保存法に沿った紙書類の電子保管も可能となる。

「活文 Intelligent Data Extractor サービス」のイメージ

「活文 Intelligent Data Extractor サービス」の特徴

 1. AI活用のデータ自動抽出をクラウドで提供し、初期費用を抑え短期間で導入可能

 紙書類に記載されている文字情報から、システムなどへの入力が必要となる対象を、データ抽出設定画面から、「請求書で御中の左にあるのが請求先」といった簡単な定義を行うことで、AIの文字認識機能を活用した自動抽出をクラウドで提供。

 これにより企業では、データ登録作業の効率化と、人による転記誤りなどを防ぐことで入力データの精度向上を実現できる。また、サーバーなどのIT資産を持つ必要がないため、初期費用を抑え、これまでよりも短期間で導入できる。さらに、導入後の運用は日立ソリューションズが行うため、管理者の運用負荷も軽減でき、企業の働き方改革で求められる作業時間の短縮を実現できる。

 2. RPAや「活文 Report Manager」との連携で一連のプロセス自動化や電子帳簿保存法対応を支援

 このサービスをRPAと組み合わせることで、紙書類をスキャンするだけで、データの抽出や登録に加えて、一連の業務プロセスの自動化も実現できる。また、電子帳票システム「活文 Report Manager」と連携することで、電子帳簿保存法対応を支援する紙書類の電子保管も可能になり、書類管理業務の効率化とコンプライアンス強化を同時に実現できる。

 日立ソリューションズは、このサービスでWebアプリケーションなどと連携できるAPIを提供する。これにより、例えば、複合機メーカーと協業して、紙書類を複合機でスキャンしてアップロードし、内容を確認後、CSV形式などでダウンロードすることで、業務システムへ入力するデータとして活用できるソリューションを計画しているという。

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