「EDB バックアップ&リカバリ」は、PostgreSQLまたはEDB Postgres Advanced Serverデータベースの物理的な完全バックアップを容易にし、自動化するもの。複数のローカルまたはリモートのPostgresデータベースに接続してバックアップできるセントラルサーバー機能になる。
以前のリリースでEDBは、ブロックレベルの増分バックアップ、ポリシー管理とバックアップファイルの命名、圧縮ストレージ、ディスク容量不足アラートなどの機能を導入してきた。
■今回のリリースのハイライト
・EDB Postgres Advanced Server 11をサポート。(BART-347)
・PITRオプションが使用されていなくても、BARTは常にrecovery.confファイルを作成するようになった。これにより、追加のサニティチェックでリカバリが正しく実行されたことを確認でき、リカバリが完了したタイムラインの切り替え時にサーバ機能が実行される。(BART-348)
・MBMファイルを待機するためのタイムアウト値を指定するための新しいパラメータ「mbm-scan-timeout」を導入。値がコマンドラインで割り当てられていない場合、デフォルト値は20秒に設定される。(BART-342)
■このアップデートで修正された不具合
・wal_levelがlogicalに設定されている場合、BART check-configコマンドはエラーをスローしていた。wal_level論理はbart-scannerに有効であるため、エラーチェックは削除された。(BART-333)
・BARTはサーバーにすばやく連続して複数回再接続しようとするため、ログのエラー「sorry, too many connections already」がバックアップ中に発生した。これを修正。(BART-344)
・表領域名がPG_ BARTで始まるネストした表領域の場合、backupinfoファイルに同じバックアップの表領域情報を複数回リストしている。BARTが実際にバックアップの一部より多くのテーブルスペースのパスを復元することを期待しているため、ユーザーがバックアップを復元しようとするとエラーを引き起こした。これを修正。(BART-352)
・MBMファイルのシーケンスのずれについてのクレームで、増分バックアップが誤って失敗する原因となるバグを修正。(BART-380)
・WALセグメントが複数のWALファイルにまたがる部分的なレコードで終わっているとbart-scannerが中断することがあるバグを修正。(BART-362)
・‘bart show-backups’コマンドが実行されたとき、最後の修正時刻がバックアップ時刻として表示された。これが修正され、バックアップ停止時間がバックアップ時間として表示されるようになった。(BART-353)
なお、このアップデートは、EDB Postgres バックアップ&リカバリツール v2.0、2.1、2.2のユーザーが対象となる。