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ウイングアーク1st、リアルタイムデータ処理に対応した集計・分析プラットフォーム「Dr.Sum」最新版を発売

 「Dr.Sum」は、様々な企業システム内に蓄積されているデータを統合し、高速な集計レポーティングを実現するBIツール。企業内に蓄積された様々なデータの高速集計エンジンとして利用されてきた。

 近年、IoTデータなどのリアルタイム処理が必要とされる時代となり、例えば製造業では、設備や機器のセンサーが感知したデータをリアルタイムに監視し、異常や故障を早期に発見、点検やメンテナンスを行うIoT活用への取り組みが広がっている。

 センサーデータはミリ秒単位のストリーミングデータになるため、数億件規模の大量データを蓄積でき、高速な分析やリアルタイムに可視化できるデータベースが求められるという。  

「Dr.Sum Ver.5.1」の主な機能

 ■リアルタイムデータを加工・処理し、インメモリエンジンで高速集計・モニタリング

 機械や設備からのミリ秒単位のセンサーデータを加工・処理する「Dr.Sum Data Funnel」を、Dr.Sumエンジンに標準搭載。「Dr.Sum Data Funnel」が時刻の正規化や、時間のズレの補正、異常値の除去やデータ欠落の補完を行い、「Dr.Sum」のインメモリエンジンで大量データを蓄積・高速集計する。これにより、ミリ秒単位のデータの可視化が行えるようになる。

 ・Dr.Sum Data Funnelの機能

  • 時刻正規化:時間の粒度が細かいデータを任意の分析がしやすい単位に丸めることができる。
  • データの除外、補完:異常値などの範囲外データの除外や、欠落等に伴う不足データを補完できる。
  • 対応プロトコル:GET/POST、MQTT、OPC UAに対応。

 ■インメモリエンジンを強化

 ・集計速度をさらに高速化:インメモリエンジンでの集計速度を40%高速化。

 ・データソースからダイレクトにインポート:インメモリへのダイレクトインポートをサポート。これにより、数十億~数百億件のデータを扱いやすくなる。

 ・1テーブル20億件の上限を撤廃(インメモリテーブルのみ):例えば、1テーブル50億件、100億件といった大量データの運用が可能となる。

 ■SQL関数を大幅追加

 分析関数、ウインドウ関数をはじめ、多くの関数を追加。

 ■「Dr.Sum Datalizer for Excel」でExcelをフル活用

 ・自由なレポート設計・共有:集計結果をExcelに出力するだけでなく、タイトルなど任意の項目や抽出条件といった設計情報を配置したExcelファイルを作成できる。このExcelファイルには、マクロ設定を含めることも可能。作成した定義をDatalizerサーバーに登録することにより、二次加工の手間をかけず、報告・レポート業務にそのまま利用できる帳票として最新のデータを出力できるようになる。

 ・Excelグラフ連携:Datalizer for Excelでの集計表をもとに、Excelグラフを作成できる。
   - 集計実行時にグラフが生成、更新
   - ドリルダウンや項目の追加/削除に追従
   - 動的にグラフを更新作成したグラフのスタイルなどの設定はExcelで

 ■「Dr.Sum Datalizer for Web」を強化

 ・WebOLAPの強化:レイアウトにない項目で絞り込めるようになったほか、集計結果の事後計算が行えるようになった。

 ・表のイメージ挿入:集計表にイメージが挿入できるようになった。

 ■ウイングアーク製品との連携強化

 ・PDFをSPAに保管:Datalizer for Webで出力したPDFファイルを自動的に文書データ活用ソリューション「SPA」に取り込むことができる。

 

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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

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