セキュリティを重視する官公庁や地方自治体、金融機関などから、データの保管先を日本国内のサーバーに限定したいというニーズが高まっているという。また、重要なインフラを担う企業などにおいても、今後同様の動きが起こることが予想される。
NTT Comは、2016年からセキュアなVPN上で「Box」を利用できる国内唯一のサービス「Box over VPN」を提供しており、セキュリティを重視する企業に利用されてきた。このたび、データの所在を管理するニーズにも対応することで、さらに厳しいセキュリティ要件に応えていくとしている。
従来「Box」上のコンテンツはすべて米国のデータセンターに保管されていた。しかし、GDPRなどへの対応のためデータの保管先を指定したいというニーズや、利用する場所に近いサーバーを利用したいといった世界各国のユーザーのニーズを踏まえ、Box社は2016年より、利用するデータセンターを各地域や国から選択できる「Box Zones」の提供を開始した。
このうち、データの保管先を日本国内に指定できるメニューが「Box Zones Japan」になる。NTT ComによるVPN接続メニューでは、企業向けネットワークサービス「Arcstar Universal One」を利用し、「Box Zones Japan」へインターネットを経由しないセキュアな環境での接続を実現する。
なお、VPN接続メニューとともに、大容量のデータ転送に対応できる1Gbps帯域拡張オプションの開始も予定しているという。