作成したり共有したりするファイルが増えていくと、いざという時に必要なファイルを探すのも次第に大変になっていく。大事なファイルをすべて「Dropbox」に保存していたとしても、自分で作成したフォルダや共有されているフォルダのあちこちに、ファイルが散らばってしまうことがある。今まで「Dropbox」でファイルを探す際には、いったんデスクトップアプリからdropbox.comに移り、アカウント内のデータを探すという流れが一般的だったという。
そのため、今回検索機能を強化して、アカウント内のファイルをもっと簡単に、もっと便利に検索できるように改良したという。
■ファイル検索機能の強化
スマートフォンやタブレットは日常に欠かせないものとなったが、仕事においてはノートパソコンやデスクトップパソコンが中心的な役割を果たしている。そこで、ウェブやモバイルアプリだけで利用可能だった機能の多くを、「Dropbox」のデスクトップアプリでも使えるように改善した。
WindowsのシステムトレイやMacのメニューバーには、「Dropbox」のアイコンが表示されている。今後は、このアイコンをクリックすることで、同期やファイルの変更に関する通知を確認するだけでなく、「Dropbox」内を検索できるようになる。
最大の利点は、そのパソコンに同期されているファイル以外も検索できるという点にある。Paperドキュメントや、選択型同期でダウンロード対象から除外したファイルまで、「Dropbox」アカウント内のあらゆるデータを検索できる。
Dropbox ProfessionalやDropbox Businessでは、文書ファイル、スプレッドシート、プレゼンテーションなどのファイルに含まれるテキストも検索できる。また、画像内のテキストを自動認識する機能を利用できる場合には、画像やPDFファイル内のテキストも検索可能になる。
■dropbox.comでの検索機能も強化
さらに、dropbox.comでの検索にも、以下の新機能を追加した。
・ファイル形式による絞り込み:画像、文書ファイル、PDFなど、10種類の中から指定することで、探しているファイル形式だけに限定して検索することができる。
・検索速度の改善:Dropboxではこの1年間、検索機能の最適化に取り組んできた。その結果、dropbox.comの検索パフォーマンスは1年前と比べて65%向上した。
・並べ替え機能:検索結果を最終更新日で並べ替えることで、最近編集したばかりのファイルを探すことができる(近日提供予定)。