最新版では、ファイルを送受信するプロトコルのひとつであるSFTP(SSH File Transfer Protocol)クライアントの鍵交換アルゴリズムのセキュリティを強化し、通信の安全性を向上したという。
また、東京オリンピック開催などに伴う祝日法の改正に対応するため、国民の祝日に関する情報を予めファイルに定義し、休日カレンダーやスケジュールへの設定を不要にするなど操作性を向上した。
「ACMS B2B」は、ACMSシリーズの中で企業間取引に特化したB2Bサーバ。従来型EDIやインターネットEDIをはじめ、ブラウザベースのWeb-EDIやメールEDIなど様々なEDI形態をサポートしている。
また、企業間取引に不可欠なデータ変換や回線を効率よく管理する機能を実装し、それらを統合管理することが可能だ。これにより、企業間で行われるEDIの運用効率が向上し、運用コストを削減するとしている。
今回のリリースの主な強化点
■SFTPクライアントの鍵交換アルゴリズムのセキュリティを強化
- 新たに以下の鍵交換アルゴリズムが利用可能に―ACMS B2Bで利用する場合、鍵交換時に推奨する鍵長は2048:diffie-hellman-group-exchange-sha256
- 以下の鍵交換アルゴリズムの脆弱性に対応。これにより、鍵交換時に希望する鍵長が2048となり、Logjam攻撃に対応されたサーバとの通信が可能に:diffie-hellman-group-exchange-sha1
■稼働環境の充実
- IBM MQの新たなバージョンをサポート:IBM MQ V9.0 / V9.1
- 新たなデータベースをサポート:Oracle Database 18c、Microsoft SQL Server 2016 SP2、Microsoft SQL Server 2014 SP3、IBM Db2 11.1、PostgreSQL 11
- 新たなJDBCドライバをサポート:Microsoft JDBC Driver 7.2 for SQL Server、Microsoft JDBC Driver 7.0 for SQL Server、Microsoft JDBC Driver 6.4 for SQL Server
- 新たなWeb Application Serverをサポート:Tomcat 9.0
- Any変換(トランスレータ機能)―新たなデータベースをサポート:Microsoft SQL Server 2014 SP3、Microsoft SQL Server 2016 SP2、Oracle Database 18c、IBM Db2 11.1、PostgreSQL 11