このライセンスモデルは、新たに提供する拠点でのローカルブレイクアウト用に最適化した専用アプライアンス「Thunder 840 CPE」と、Office 365をはじめとするクラウドアプリケーションを可視化する「Cloud Proxy App」で構成される。
拠点におけるクラウドアプリケーションへの高速アクセスに加え、本社データセンターに設置したA10 Thunderシリーズと組み合わせることにより、本社や各拠点におけるクラウドアプリケーションの利用状況の一元的な可視化とセキュリティの確保を実現するという。
Office 365などのクラウドアプリケーションが企業のビジネス基盤として浸透している。しかし、従来の企業ネットワークは、拠点も含むインターネットアクセスを本社データセンターに集約することでセキュリティを確保しているため、トラフィック数の多いクラウドアプリケーションの利用はネットワークを圧迫し、処理能力を低下させてしまう懸念があるという。
この問題を解決するのが、拠点での特定のクラウドアプリケーションのトラフィックのみを、データセンターを通さずにインターネットに直接振り分ける「ローカルブレイクアウト」になる。
このソリューションは、本社データセンターのA10 Thunderシリーズでクラウドアプリケーションのトラフィックを最適化するだけではなく、各拠点にローカルブレイクアウトに必要な機能と性能に最適化した専用アプライアンス「Thunder 840 CPE」を設置することにより、各拠点から特定のクラウドアプリケーション向けトラフィックをインターネットに直接接続し、拠点のネットワークパフォーマンスとユーザーエクスペリエンスを確保できる。
データ盗難防止のために、許可していないアカウントでのクラウドアプリケーションへのアクセスを制御することも可能だ。さらに、Cloud Proxy Appによって、本社データセンターおよび各拠点のOffice 365のログイン情報や利用状況、ファイルの共有状況なども把握できる。
本社データセンターおよび各拠点に設置されたA10 Thunderシリーズを通過するトラフィック中の3,200種類以上のアプリケーションを識別および可視化し、許可されていないアプリケーションの利用によりセキュリティリスクを高めるシャドーITへの対策を講じられるとしている。

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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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