富士フイルムは、ユーザーのもとで快適にペタバイトクラスの大容量データを管理できるソフトウェア「FUJIFILMオブジェクトアーカイブ」を、4月6日に発売した。価格はオープン。
「FUJIFILMオブジェクトアーカイブ」は、データの容量拡張性と検索性に優れた「オブジェクト形式のストレージ」を磁気テープで実現するソフトウェア。

「FUJIFILMオブジェクトアーカイブ」の利用イメージ
オブジェクト形式のストレージは、データを構造化せずに管理するため、保存可能なデータ容量を簡単に拡張できる。また、それぞれのデータに任意のメタデータを付与することですばやく正確にデータを検索でき、ワールドワイドで年率約3割の市場成長が見込まれる。
富士フイルムは、同製品のために、新たに磁気テープ記録フォーマット「OTFormat」を新規開発。磁気テープストレージを用いたペタバイトクラスの大容量データを、低コストで長期保管することを可能にしている。さらに、ネットワークから隔離したエアギャップの状態でデータを保管できるので、サイバー攻撃などによるデータ破損・消失のリスクが低く、高い安全性を実現する。
また、オブジェクト形式のデータストレージで広く用いられている「S3互換API」を実装する。これにより、磁気テープストレージとHDD、SSDの組み合わせが可能で、アクセス頻度に応じて最適なストレージにデータを保存できる。
そのほか、クラウドストレージと磁気テープストレージのスムーズな連携も可能なので、ネットワーク上で共有するデータをクラウドストレージに、機密性の高い大容量コールドデータを磁気ストレージに保管するといった、データの属性やユーザーニーズに応じて使い方ができる。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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