サーバーワークスとユビキタスAIコーポレーションは、6月17日、AWS環境でセキュアなIoTサービスを実現するソリューションの提供を開始した。
IoTデバイスのなりすまし防止や通信の傍受を防ぐには、IoTデバイスの個体識別を行い、個体ごとの暗号鍵で通信経路を暗号化する必要がある。AWS IoTでは、こうした仕組みを実現するためにデジタル証明書の利用を前提としたTLSによる相互認証、暗号化通信をサポートしている。
一方で、TLSによる暗号化通信を行うためには、各IoT機器メーカーが個々のIoT機器に対してAWS IoTから発行される証明書をダウンロードするか、事前にAWS IoTに登録した認証局が発行した証明書、または事前に登録した証明書を安全に保存しなければならない。出荷後にはこれらの証明書の管理も必須になるなど、IoT機器のセキュアなアクセスを実現するには、厳密な証明書運用が必要となり、煩雑な作業とコストが発生する。
こういった課題に対して、ユビキタスAIコーポレーションが提供する「Edge Trust」では、セキュアなIoT機器開発と、金融系ICカードなどで多数の実績を持つ鍵・証明書の管理システムとの組み合わせによって、AWS IoTとIoT機器との安全な通信とデバイスマネジメントを実現している。

今回の協業によって、サーバーワークスのAWSに関する豊富な実績と、ユビキタスAIコーポレーションのIoT機器向けセキュリティに関する製品・実績を中心とした機器開発に必要な製品・技術の組み合わせが可能になる。これにより、AWSを活用したクラウドのシステム構築から機器開発まで、IoTサービスを実現するためのワンストップの提案ができる。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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