SAPジャパンは、中堅・中小企業向けERPパッケージの最新版「SAP Business One 10.0」の提供を、6月23日に開始した。
「SAP Business One 10.0」では、Webクライアント対応、ユーザーインターフェースの強化、承認プロセスの強化、シリアル・ロット番号管理の強化、ユーザー定義項目の強化、財務レポートからのドリルダウン機能、Microsoft Office 365との統合機能などが追加されている。
Webクライアントへの対応では、「SAP Fiori」設計原則に基づいており、コアプロセスに加えて高度な分析チャート機能を提供する。
ユーザーインターフェースの強化では、メニューの新しいアイコンおよびメニューオプションによってツールバーの表示/非表示を切り替えられる。また、会社データベースとユーザーをワンクリックで切り替えられる。
承認プロセスの強化では、保留状態のドラフト伝票を更新でき、承認ステータスレポートには、ドラフト更新者、ドラフト更新日付、ドラフト更新時刻、およびドラフト注釈フィールドが含まれる。
シリアル・ロット番号管理の強化では、売掛予約請求書と在庫転送依頼を更新する機能が追加された。また、S/N/ロット管理更新フォームには宛先倉庫コードと宛先倉庫名が追加されている。
財務レポートからのドリルダウン機能では、財務レポートから勘定コード表内の口座レコードへのドリルダウンが可能になった。
Microsoft Office 365との統合では、Microsoft Office 365およびOneDriveとの統合によって、文書レイアウト、グリッド結果、レポートをExcelおよびWordに適切にエクスポートできる。
ほかにも、支払い小切手、購入依頼、入庫/出庫、在庫移動依頼、在庫移動に関する伝票の参照が可能になった。