日本オラクルは、6月29日、小樽商科大学が同大学の2290名の学生のオンライン授業を支えるオンデマンド教材コンテンツの配信基盤として、「Oracle Cloud Infrastructure」を採用したと発表した。5月7日に開始された2020年前期授業では、200以上の講義で合計約2500以上の教材コンテンツを配信していく。
小樽商科大学では、2020年度前期授業開始に向けて、2290名の学生が受講するオンライン授業を円滑に行うべく、学生がさまざまな形式の教材コンテンツをオンデマンドで利用できる環境整備が急務となっていた。当初、動画コンテンツは他社の動画配信サービスにアップロードし、学修管理システムにタグ付け公開する形で対応。それ以外のコンテンツについては、学修管理システムへアップロードし公開することを予定していた。
しかし、他の大学で同様の展開を想定した際に、ネットワーク接続拠点の混雑によってパフォーマンスや安定性で問題が生じる可能性が課題となったことから、代替サーバー構築を検討する。短期間での展開、配信コンテンツのインフラとして実績のある性能や安定性、データ転送料やサポート費などのIaaSに関連する隠れたコストがなく、コストが予測可能な点を評価して、「Oracle Cloud Infrastructure」を選定している。
4月の採用決定から約2週間で、新たにオンデマンド教材コンテンツ配信環境を構築しており、2020年度前期授業より教材コンテンツの配信を開始した。