富士通と富士通フロンテックは、24日、国内最高クラスの紙幣処理能力を持つ小型サイズのATMを開発し、販売を開始すると発表した。このATMは、通常のATMより幅が狭くスリムタイプとなっており、駅やショッピングセンターなどの狭いスペースでも設置が可能となっている。
紙幣処理能力については、従来機が7枚/秒だったものが10枚/秒までおよそ30%の速度向上が図られている。これを10枚入金処理での一人当たりの処理時間に換算すると、3秒ほどの短縮となるという。また、機械的な処理回数の削減や待機電力の削減などにより、トータルの運用コストも40%ほど削減することができるとしている。
近年、ATMは詐欺防止などセキュリティ対策だけでなく、ATMプラットフォームを共通化し、UI画面、機能アップデートなどもリモートで行えるような次世代ATMの開発が進んでいる。コンパクトATMの背景には、コンビニATMの普及など設置場所の多様化がある。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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