シトリックス・システムズ・ジャパンは27日、仮想デスクトップやアプリケーションをデバイスに依存せず配信できるようにする「Citrix Receiver」を発表した。「Citrix Receiver」は、PC、Mac、スマートフォンなど多数のデバイスに対応したクライアント側のソフトウェアだ。仮想デスクトップやアプリケーションは、中央管理型のヘッドエンドコントローラからオンデマンドで配信され、「Citrix Receiver」がバックグラウンドで配信される信号、データを処理する。
この機能によって、ユーザー側は、会社、自宅、外出先など異なるデバイスでも透過的に中央サーバーからの仮想アプリを、衛星放送やケーブルテレビを視聴するかのように利用できるという。ヘッドエンドコントローラでは、XenApp、XenDesktopなどCitrix Delivery Centerのファミリ製品が実際のサービスを配信する。「Citrix Reciever」がインストールされたデバイスは、たとえばiPhoneだとしても、Windows用のアプリケーションも利用できる。
実際、「Citrix Receiver」はデリバリセンターのブラウザのように機能し、デバイス対応などの追加機能はプラグインとして拡張できるという。このことは、アプリケーション開発ベンダーにとっても、デバイスやOSごとにアプリケーションを用意しなくても、デリバリセンターと「Citrix Receiver」の環境を前提にすれば、1種類の開発をすれば済むことにもなる。