ファイルメーカーは2日、東京表参道のアイビーホール青学会館において「FileMaker Road Show 2009 東京」を開催した。
「FileMaker Road Show 2009」は、同社ソリューションの紹介やデモンストレーションを行うイベントで、今回のテーマは「業務効率化の即戦力ツールは、経済やビジネスの変化を逃さない」。全国5つの主要都市を巡る日程のうち、札幌、名古屋、大阪、福岡での開催を終えており、今回の東京がその締めくくりとなる。
「かつて私がエンドユーザとして利用していた頃と比較すると隔世の感がある。FileMakerはバージョンアップを重ね、多くの機能を盛り込んできた。順調に売上を伸ばし、現在では全世界で広く利用されるようになっている」。ファイルメーカー株式会社 代表取締役社長の粟倉氏はFileMakerの現状を説明する。
20年以上にわたる進化の歴史の中で、その利用領域にも変化が生じてきている。かつては、FileMakerといえば比較的小規模での利用に強いイメージがあったが、現在ではそうした印象を払拭しつつあるようだ。数千人規模の大企業から、数十名程度の中小企業、高校・大学といった教育機関、非営利団体、政府機関など、ユーザ層は幅広いという。
「規模という観点で言えば得手不得手はあるが、例えばユーザビリティの高さを活かしたサブシステムという位置づけで、別システムと連携して開発するケースも考えられる。実際、8,000ライセンス規模での実績もある。今後も、従来の主要ユーザ層にコミットした製品開発を継続しつつも、大規模ユーザもさらに増やしていく。そのために必要な性能保証を提供していく予定」と粟倉氏は今後の展望を語った。
イベント内では、製品ラインナップやシステムの構築事例、マーケティングプログラムの紹介などが催された。また、スキルアップワークショップも同日開催されている。