米現地時間5月25日、マイクロソフトは、Metaとの継続的コラボレーションの拡大を発表した。
今回の関係強化の一環として、Metaは、同社のAIグループの研究開発を加速するためにAzureのスーパーコンピューティングパワーの活用を拡大。Azureの仮想マシン(VM)シリーズ(NVIDIA A100 Tensor Core 80GB GPUを使用したNDm A100 v4シリーズ)による、5400GPUのAzure専用クラスタを活用するとしている。
また、両社はAzure上のPyTorchの採用を拡大し、開発者の実験から本番への移行を加速するためのコラボレーションも行うという。なお、今後数ヵ月の間にマイクロソフトは、Azure上のPyTorchベースのソリューションの迅速な実装を促進するために、新しいPyTorch開発アクセラレータを構築する予定だとしている。
MetaのAI担当バイスプレジデント、ジェローム・ペセンティ(Jerome Pesenti)氏は、「Azureとのコラボレーションを深め、MetaのAI研究、イノベーション、オープンソースの取り組みを推進し、世界中のより多くの開発者の方々に貢献できることをうれしく思っています。Azureの計算能力とVMあたり1.6TB/sの相互接続帯域幅により、私たちは増え続ける学習需要に対応し、より大規模で革新的なAIモデルを適切に処理できるようになりました。さらに、マイクロソフトとの協力により、研究から開発に至る過程でPyTorchを使用する同社のお客様に弊社の経験を活用いただけることもうれしく思います」と述べている。
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