SAP WSOは、ClickSoftware社が開発しSAPがリセールを行う新ソリューション。顧客の元へ出向く出張ベースでの修理・工事サービスを提供する。工場など自社設備の保全を必要とする化学・通信・電力・ガス業界などの企業では、平均で20%以上のサービス業務効率化が期待できるという。
従来、顧客サービス分野では、製品の修理担当者やサービス担当者の派遣割当(ディスパッチ)管理をエクセルシートやホワイトボードを使って行っていたため、サービス最適化の範囲には限界があった。
SAP WSOは、高度なアルゴリズムを駆使し、作業に要する時間やスキル、担当者の現在位置や移動ルート、作業の緊急度、前の作業の遅延など、多種多様な要素を総合的にリアルタイムに判断。自動で最適解を発見する。これにより、サービス担当者の移動時間や無駄な待機時間、不要な残業代や外注コストといったコスト削減を図る。
また、SLA(サービスレベルアグリーメント)の遵守率やサービス依頼への対応速度の向上、コールセンターにおけるアポイントの即時決定などが実現し、顧客満足度向上にもつなげるという。
その他、将来の作業需要を予測する機能や、作業担当者の必要数を適合化するキャパシティー/リソースプランニング機能、フルブラウザ携帯電話などへの通知を行うモバイル機能、さらに、業務改善のための分析機能なども備えている。
なお、SAP WSO単独での使用も可能だが、SAP ERP およびSAP Customer Relationship Managementと連携して利用することで、顧客データや部品在庫データなどと連携、最適化の精度を向上も可能だ。
これに伴い、SAPジャパンでは、アクセンチュア、クリックソフトウェアと共同で、本製品について紹介する向けセミナーを7月24日(金)に開催する。概要は下記URLを参照のこと。