NEC通信システムは、3Dセンサーを活用した「NEC 3次元積載量可視化ソフトウェア」の提供開始を発表した。
物流業界ではEC需要拡大による小口配送数が年々増加し年間40億個に達する一方、トラックドライバーなど慢性的な人手不足が課題となっているという。また、トラック配送時の平均積載量は約40%と言われ、リソースを有効活用できていない問題もあるとのこと。
そこで本ソフトウェアでは、3D深度(距離)情報を取得可能な3Dセンサーを用いて貨物コンテナや倉庫などの荷物量を遠隔・非接触で計測する。これにより貨物コンテナ内の積載状況を可視化・数値化し効率的な運行管理を行う。さらに倉庫内の空きスペースを定量的に把握し、効率的な在庫管理が可能となるという。
1台のセンサーで対象物の3D深度(距離)情報を取得することができ、低コストで積載量を可視化。センサー位置についても貨物荷降ろしをするバースなどに固定して設置するほか、倉庫内やトラック、航空機、船舶等のコンテナ内部に設置して利用することが可能だ。
今後同社では、NEC3次元積載量可視化ソフトウェアを応用し、トラックコンテナや倉庫内の積載量可視化だけでなく、空きスペース検出や積荷のガイダンスなど、様々なシチュエーションで活用できるよう機能拡張を予定している。
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