クラウドベースのサイバーセキュリティソフトウェアを提供するKeeper Security APAC(以下、キーパー・セキュリティ)がアジアパシフィック(APAC)地域の本社オフィスを都内に開設し、5月16日に開所式を開催した。
キーパー・セキュリティは、米イリノイ州シカゴにグローバル本部、同カリフォルニア州エルドラド・ヒルに製品開発拠点を置く。同社は、米国、カナダ、ヨーロッパに加えて、2021年にオーストラリア、2022年に日本にクラウドデータセンターを開設し、APAC地域における事業展開を強化している。
今回開設した東京オフィスは、キーパー・セキュリティのAPAC地域における本社として、日本市場をはじめ東アジア、オーストラリア、ニュージーランドを含むAPAC地域全体を統括するものだという。
キーパー・セキュリティのCEO兼共同創業者であるDarren Guccione氏によれば、APAC拠点の候補としてシンガポールやオーストラリアなども候補に挙がっていたものの、市場規模やイノベーション環境の観点から、日本に開設したとのこと。
開所式には駐日米国大使のラーム・エマニュエル氏も出席。キーパー・セキュリティとは、大使がシカゴ市長時代からの縁だという。
アジアパシフィック地域営業統括本部長を務める黒田和国氏は、今回のAPACオフィス開設にあたり次のようにコメントしている。
「キーパー・セキュリティは、ゼロトラストおよびゼロ知識をベースとしたサイバーセキュリティソリューションの提供を通じて、APAC地域におけるユーザー情報の保護やデータ漏洩のリスク軽減への取り組みを強化しています。私たちは、市場開拓を進めるにあたって、それぞれの国や地域において見込み客や顧客を現地でサポートするディストリビューターと協業体制を築くチャネルファースト戦略を重視しており、日本国内でも既に複数の企業とディストリビューター契約を締結しています。今後も引き続き国内およびAPAC地域におけるパートナーシップの強化に取り組み、事業展開を加速させてまいります」
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