クボタは、日本アイ・ビー・エム(日本IBM)と共同開発したクボタスマート水道工事システム「PIPROFESSOR(以下、パイプロフェッサー)」の本格提供を開始した。
パイプロフェッサーは、水道工事の設計から施工計画、施工管理、竣工図書作成までの業務をサポート。クボタ独自のAIやIoTなどICTを活用して、計算をともなう図面や書類作成業務のDXを支援するという。「設計」「施工計画」「施工管理」の各業務に対応した3つのアプリケーションと、そのデータから報告書類を自動作成するアプリケーションで構成されており、老朽化した水道管路の更新工事をサポートするソリューションの提供を通じて、持続可能な水インフラの構築に貢献していくとのことだ。
同システムでは、自動作成した管路の設計図や施工計画のデータと、スマホ経由で収集した工事現場での施工データを、クラウド上に構築したデータプラットフォーム「PIPEFUL」に取り込む。提出書類を自動作成することで、業務の省力化や省人化、ノウハウレス化を実現できるという。
クボタは今後、パイプロフェッサーを構成するアプリケーションの拡充を図るとともに、維持管理・更新計画業務に関するソリューションについても提供開始を目指し、水道管路全体の課題解決に貢献するソリューション提供を順次進めていくとしている。
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