SailPointテクノロジーズジャパンは、セブン銀行が、全従業員のアイデンティティ・ガバナンスの実現に向けて「SailPoint Identity Security Cloud」を導入したと発表した。
セブン銀行ではこれまで、社内の各システムにアクセスするために必要となる多数のアイデンティティを手動で管理していた。そのため各利用者が個別にシステムIDを管理していることに加え、人事異動におけるシステムIDの登録削除・権限設定に時間と工数を要しているなど、全社的なアイデンティティ・ガバナンスに課題を感じていたという。
また、統一されたアイデンティティ・ガバナンスの整備や将来的に一貫したアイデンティティ管理の仕組みの必然性が高まっていたとのこと。そこで同社は、社内システムDXの主要施策としてアイデンティティ・ガバナンスの実現が求められる中、SailPoint Identity Security Cloudの導入を決定した。
同ソリューションの導入により、SaaSの利活用を通じた業務効率化・高度化が期待されるとともに、社内運用コストの低減と簡素化、人的オペレーションによるミスの排除、システムへの変更と適切なアクセス権限付与による総合的なゼロトラスト実現への一要素となることを見込んでいるとのこと。7月に全社で本格稼働・運用が開始されており、現在、セブン銀行の従業員や契約社員、常駐社員、子会社社員を含むシステム利用者全員にあたる約1,700人のアイデンティティがSailPoint Identity Security Cloudで管理されているという。
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