Sansanは、請求書関連業務に携わる1,000名のビジネスパーソン(経理部門:500名、経理以外の部門:500名)を対象に「インボイス制度開始後の実態調査」を実施した。
調査概要
- 調査名:インボイス制度開始後の実態調査
- 調査方法:オンライン上でのアンケート調査
- 調査地域:全国
- 調査対象:請求書を取り扱う業務を担当するビジネスパーソン1,000名(経理部門500名、経理以外の部門500名)
- 調査期間:2023年11月6日~8日
- 調査企画:Sansan株式会社
経理担当者500名に対して、インボイス制度への対応に何らかの業務課題を感じているか聞いたところ、「課題を感じた」と答えた人は70.2%、「特に課題を感じなかった」と答えた人は29.8%であった。また、請求書受領について特に課題を感じたことの第一位は「請求書業務の負荷が増えた」(39.2%)、第二位は「社内理解が不十分で混乱が生じた」(28.6%)という結果になった。
取引先から受け取った請求書が適格請求書の要件を満たしているかについて、どのように確認しているか聞いたところ、約7割は「経理担当者による目視確認」であった。一方で、登録番号の確認を特にしていないと回答した人も15.0%いたという。
インボイス制度開始にともない、経理担当者が月次決算業務にかける時間が、一人あたり平均11.9時間ほど増加していることがわかった。営業日に換算すると約1.6営業日となる。
また、経理以外の部門に所属する500名を対象に、インボイス制度開始後の業務について聞いたところ、「業務が増えた」と回答した人は69.8%となった。インボイス制度開始後に増えた業務として最も多かったのは「受け取った請求書が適格請求書かどうかの確認」、次いで「受け取った請求書に不備があった場合の修正対応」。Sansanは経理部門だけでなく、取引先と請求書のやりとりを行う他部門においても、請求書の内容確認や修正に関するやりとりで業務負荷が増大していると指摘した。
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