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SAPジャパン、生成AIアプリケーション開発機能など発表 開発者向け学習機会の提供も

 SAPジャパンは、AI時代におけるビジネス成長に向けて開発者を支援する生成AIの新機能を発表した。具体的には、生成AIアプリケーション開発機能、ベクトルデータベース機能のイノベーションに加え、開発者向けの新しい学習機会を提供するという。新機能の概要は以下のとおり。

生成AIアプリケーション開発機能「SAP Build Code」

 SAP Build Codeは、AIを活用した開発者向けの生産性向上ツールで、2022年に発表した「SAP Build」の進化版。開発者は、「Joule」を使用してコードを生成し、データモデルを作成してアプリケーション用のデータをテストすることで、SAPソリューション向けの新しいアプリケーションや拡張機能を開発できるという。JavaおよびJavaScriptでの開発用に最適化されており、開発者向けにAIを利用する生産性ツールを提供するとしている。

ベクトルデータベース機能

 「SAP HANA Cloud」は、追加コストなしでマルチモデルオファリングに新しいベクトルデータベース機能を追加。ベクトルデータストアによって、テキスト、画像、音声などの非構造化データを管理し、AIモデルに長期記憶とより適切なコンテキストを提供する。これにより、簡単かつ迅速に類似のオブジェクトを見つけて取得できるという。

 ベクトルデータベース機能を新たに追加することで、LLMと組織のミッションクリティカルなデータの連携を強化。業種別の顧客データを使用する安全なプライベートフレームワーク内で、ハルシネーションを削減しながら、新しいレベルのデータインサイトを提供するとしている。

AI Foundation on SAP BTP

 開発者が「SAP BTP」上でAIや生成AIを活用した拡張機能やアプリケーションを作成するための新しいワンストップショップであり、開発者の影響力と効率性を高めるのに役立つとのこと。AI Foundationには、SAP BTPのビジネス向けAIツールを構築する開発者に必要なもののすべてが含まれているという。

 また、2025年までに200万人のプロフェッショナルをスキルアップするとともに、既に提供されている無料のAI学習コンテンツを補完するという取り組みの一環として、ABAP Cloud開発モデルを使用するバックエンド開発者を対象に、新しいロールベースの認定と無料の学習リソースを発表。SAP BTPおよび「SAP S/4HANA」のABAP開発ツールに対応する2つの新しい学習リソースが、SAP Learningのサイトで利用できるとしている。

 これらのリソースは、クラウドに対応したアジャイルなビジネストランスフォーメーション向けに設計されており、SAPのクリーンコア戦略に沿ったクラウド対応拡張機能を構築するスキルを身に付けることが可能。SAPの研究者とエンジニアは、スタンフォードの研究者や学生などの学術コミュニティと連携し、生成AIとビジネスの交差する領域に関して研究を進める予定だという。

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