JPX総研は、JPX統合データサービスプラットフォーム「J-LAKE」をアマゾンウェブサービス(以下、AWS)上に構築開始し、2024年度内のリリースを目指すと発表した。
同社はこれまでも、AWSを活用した日本取引所グループ(以下、JPX)の共通基盤「J-WS」の構築など、データサービスの拡充に向けた取り組みを進めてきた。今回の取り組みを通じて、市場参加者・上場会社・顧客に関する情報やオルタナティブデータ、社内ナレッジなど各種データを一元管理し、組み合わせて多角的な分析を行うとしている。
J-WS上に構築されるJ-LAKEは、AWSクラウドにデータを保有することから国境や業界の垣根を越えたサービス展開が可能になるという。新たなデータ配信サービスの提供に際しては、既存の枠組みでのサービス開発に加え、新たにパートナーとなるベンダーやスタートアップ企業、プラットフォーマーなどとの協業も模索していくとしている。
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また同社は、データの管理者と利用者をつなぐ横断組織「データCoE(Center of Excellence)」を組成。JPXの市場関連データの管理ノウハウを生かしてデータCoE活動を実施していくという。データCoEでは、JPXグループ全体を対象にデータを利用する業務部署がデータ活用しやすいようにデータの定義を行う活動や、セキュリティ対策支援、データの解説、利用環境の提供といった各種支援を行うとしている。
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