キンドリルジャパン(以下、キンドリル)は、パナソニック インフォメーションシステムズ(以下、パナソニックIS)がグループ向け基幹システムを運用しているデータセンターについて、ITインフラに最適かつサステナブルな温熱環境への刷新を支援した。
パナソニックグループは、2022年1月に長期環境ビジョン「Panasonic GREEN IMPACT」を策定し、2050年までに3億トン以上のCO2削減インパクトを目指している。CO2排出量削減に向けた取り組みとして、機器の吸気温度の推移を前提としながら、システムの安定稼働と空調機稼働の最小化を図る必要があったという。
今回、キンドリルのカーボンマネジメントソリューションの1つであるサーマルシミュレーションを活用して、データセンター内の温熱環境を検証。その結果、排熱回り込みや冷風不足の箇所が判明し、天井開口やパーティションの設置、ケーブル開口部ふさぎ、ラックデザインの変更を行ったという。また、サステナブルなデータセンターを維持するための支援として、今後の運用や機器の変更に役立つ運用ガイドを策定したとのことだ。
パナソニックISは、これまでデータセンター全体に約35台の空調機を稼働させていたが、今回の取り組みによって約29%にあたる10台を削減し、年間約180トンのCO2削減を達成する見込みだとしている。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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