ドリーム・アーツは、グリーが契約管理業務において、大企業向け業務デジタル化クラウド「SmartDB」を導入したことを発表した。
グリーは、20社近くのグループ会社との契約管理業務において、複数のシステムで機能不足による様々な課題が発生していた。法務部門への契約審査依頼や押印申請などでは、既存のワークフローシステムとスクラッチシステムや契約管理に特化したCLMシステムなどを併用。システム間の連携ができないため手作業が生じ、契約書の貼り付け間違いや、転記漏れなどの人為的ミスが誘発されやすい状態になっていたという。契約管理業務を含めて、年間1万件の押印申請に対応するなかで、編集権限が制御できず、契約審査の完了後も改ざんのリスクがあるなどといった課題もあった。
グリーがシステムを検討する際に重視したのは、契約管理業務の特定領域だけでなく業務プロセス全体のデジタル化が実現できるシステムであること、今後の事業拡大にともなう利用ユーザーの増加にも対応できる基盤であることの2点であったとしている。様々なシステムを比較検討した結果、豊富な標準機能やフローの柔軟性、他システムとの連携機能などが評価ポイントとなり、SmartDBの導入に至ったという。
同社は契約管理業務において、2024年1月から一部のグループ会社でのスモールスタートを経て、2024年4月から本格的な利用を開始している。今後は、契約管理業務以外の範囲での業務デジタル化も検証予定だとしている。
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