ソフトバンクは3月2日、AI時代の社会インフラとして「Telco AI Cloud」構想を発表した。同構想は、通信基盤を核に据え、AIの学習・推論処理を最適化した分散型AIインフラの構築を進め、AIインフラプロバイダーへの進化を目指すものだという。
Telco AI Cloudは、大規模なAIデータセンター基盤「GPUクラウド」と、推論向けの低遅延処理を担う「AI-RAN」MEC基盤、そして両者を統合管理するソフトウエアスタック「Infrinia AI Cloud OS」で構成される。これにより、全国規模の通信基盤を活用した低遅延かつ高信頼、データ主権性を備えた分散型AIインフラを実現するとした。
通常の集中型クラウドとは異なり、Telco AI Cloudは拠点ごとの構成が異なる分散型アーキテクチャを採用している。運用の複雑性を解決するため、ソフトバンクはGPU・通信ネットワーク・Kubernetes・AIワークロードまでを統合管理する「Infrinia AI Cloud OS」を開発。これによって、学習から推論までのAI処理の最適化や、セキュアなマルチテナント型GPUクラウドの運用を可能にした。
また、ソフトバンクは、エリクソンや三菱重工業などと協業を強化し、産業分野向けのセキュアなエッジAI基盤の展開も推進する。エッジAIへのAITRASの導入や低遅延・高信頼のネットワークによるAI処理基盤の共同実証も進めているという。
さらに、AI-RAN基盤の拡大を目的に、AITRASオーケストレーターの中核機能「Dynamic Scoring Framework(DSF)」をオープンソース化。エリクソンやノキアなどとのプラットフォーム連携も進め、AIとRANを横断したリソース配分や外部AIワークロードの実行を可能にする。
ソフトバンクは、今後もOCUDU Ecosystem Foundationへ参画するなど、分散型AI-RAN基盤の発展を通じたグローバルなAIエコシステムの形成を推進していくという。
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