本調査はNRIセキュアが2002年から毎年実施しているもので、今回で8回目となる。
定点観測的な質問項目と最新の動向を把握するための質問項目について、企業において情報システムまたは情報セキュリティ担当者が回答。そのデータを集計・分析した結果をまとめている。
報告書によれば、IT投資、情報セキュリティ投資はともに、昨年度までは増加傾向にあり、投資金額が「増加するかほぼ同額となる」と回答した企業を合わせた割合が90%前後を占めていたが、、2009年の調査ではともに約60%に減少。NRIセキュアでは、「昨年来の景気後退の影響により、投資を減らす企業が増加したことが主な原因」と分析している。ただ、一方で、投資を増やす企業も約20%存在することがわかったという。
そのほかにも、「管理者による不正行為の防止対策はまだ途上の段階にある」「クラウドコンピューティングに対する期待が大きい半面、セキュリティ上の不安が払しょくされていない」などの傾向が見られたとのこと。
【関連URL】
・「企業における情報セキュリティ実態調査2009 報告書」
http://www.nri-secure.co.jp/news/2009/1126_report.html