ドリーム・アーツは9月20日、ノーコードツール「SmartDB」について、国内本社と海外拠点との連携強化をすべく、新たなソリューション構想「Global Connect」を発表した。
同社は以前からSmartDBについて、「デジタルの民主化」「MCSA(Mission Critical Sys. Aid)」を掲げている。これらに加えて、日本企業の海外進出が進んでいる状況を踏まえて、海外拠点での利用拡大を狙う。
ドリーム・アーツ 代表取締役社長の山本孝昭氏は「サービス提供を開始した20年前から海外展開を視野に入れており、国際時差、日本語・英語・簡体字に対応し、これまで28ヵ国で使われている。今回の発表はこれらをより強化するもので、新たな成長戦略だ。大企業では7割ほどが海外の収益ということもある。海外拠点でのDXのニーズは高まってきている。複数の新機能によって『Global Connect』という状況をつくっていきたい」と話した。
ドリーム・アーツ 執行役員サービス&プロダクト開発本部 本部長の増本大介氏は、海外拠点でのDX推進における課題を挙げる。具体的に「多言語対応」「海外法令対応」「セキュリティ」「無停止運用」の4つだ。これらの課題を解決すべく、同社は順次5つの機能をリリースしていく。
AI翻訳ロボット(AIアシスト)については、現地言語の申請書を日本で承認するための自動翻訳を想定しているという。単純な翻訳だけでなく、要約したうえでの翻訳やAIが申請書の素案をつくることも盛り込む計画だ。規約確認機能では、SmartDBログイン時に規約を表示し、同意することで利用可能になるものとしている。利用者の役職等に応じた規約内容の変更も対応予定という。
増本氏は「Global Connectで、海外の業務そのものをデジタル化するというよりも、日本の業務を現地に転用する際に様々な問題が発生している。それらに対して複数の機能群でお役立ちしたい」と話した。
なお、同日にはSmartDBの20周年を祝う「生誕祭」も開催された。
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