Isilon IQ スケールアウト NASを使うことによって、膨大な量のオリジナルの超高画質 3D コンテンツの管理とアクセスを、共有ストレージプールに一元化することができ、その結果、仮想環境の構築から、動画モーション キャプチャや 3D コンバージェンスにいたるまで、デジタル ワークフローの全工程を高速化および簡素化することに成功したとのこと。
アイシロンによれば、『アバター』の制作作業では、オールデジタルの仮想撮影環境の構築に使用した大量のデジタルファイルから、小容量のメタデータやインストラクション ファイル、チェック用の静止画像、Avid システムの大容量メディアファイルまで、さまざまな形式のデータがテラバイト単位で発生。従来のストレージシステムでは、『アバター』の過酷な制作をサポートするのに必要な並列性能や、拡張性、管理のしやすさといった特性が備わっていなかったという。
Isilon IQ スケールアウト NASを導入することで、シーンごとに数百パターンのテイクを撮影するのとほぼ同時に、単一ボリュームからそれらのコンテンツにアクセスできるようになり、結果的にワークフローの複雑さが大きく軽減され、制作時
間の短縮につながったとのこと。
アイシロンの製品管理担当シニア ディレクタ、サム・グロコット氏は、「高画質の 3D 映画制作は映画の次なる進化の段階であり、ハリウッドにとって観客を引きつけるためのかつてないチャンスだと言えます。このような次世代の映画制作をいち早く実践して作られたのが Lightstorm Entertainmentの『アバター』であり、かつて誰も試みたことのない制作技術によって、後に続くハリウッド映画のための道を切り開きました」と述べている。