NTTデータは、耐量子計算機暗号(Post-Quantum Cryptography)移行に向けた金融機関向けコンサルティングサービスを開始した。
同サービスでは、NTTデータグループが持つ金融領域やテクノロジーへの知見と人材を活用しながら、耐量子計算機暗号への移行プロセスを定義し、同プロセスに沿ったコンサルティングサービスおよび構築・運用サービスを提供するもの。金融機関のシステム状況に応じた最適な耐量子計算機暗号移行ロードマップを企業のサイバーセキュリティー行動計画に反映可能な記述レベルで策定。クリプト・インベントリ作成やFISC(金融情報システムセンター)によるシステム分類を参考にした優先度検討など専門知識に基づいた現状把握と優先順位付けを行い、適切な移行方法を検討したうえで実際の移行作業とそのアフターフォローまで一気通貫で提供するという。
また、クリプト・インベントリ作成時は、PCI DSSに関するコンサルティングサービスを通じ「使用されている暗号アルゴリズムの調査能力」を培ってきたNTTデータグループのセキュリティー専門会社であるNTTデータ先端技術の強みを活かすとしている。
具体的なサービス内容は次図のとおり。同プロセスのうち、一部ステップのみの利用も可能だという。
NTTデータは今後、金融機関にとどまらず耐量子計算機暗号移行の必要性が見込まれる幅広い業界において、同サービスを展開していくと述べている。
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