2024年12月20日、サイボウズは、長崎県西海市(以下、西海市)の生成AIと「kintone(キントーン)」を活用した取り組み事例を発表した。
現在、西海市では両備システムズが提供する「R-Cloud Proxy for kintone」を利用してkintoneにアクセスし、西海クリエイティブカンパニーが提供する自治体向けAIサービス「ばりぐっどくん」を活用。議会答弁書の作成補助、画像内の文字起こし、翻訳などの業務に生成AIを活用しているという。
同市が活用している生成AIの種類と用途は以下のとおり。
- 議会答弁 教えてばりぐっどくん:議会答弁用の原稿を作成する
- ノーマル 教えてばりぐっどくん:汎用的な利用をサポートする
- 要約ばりぐっどくん:様々な文章の要点をまとめる
- 翻訳ばりぐっどくん:外国語と日本語の双方向翻訳をする
- 音声文字起こしばりぐっどくん:音声ファイルからテキスト化する
- 画像文字起こしばりぐっどくん:紙媒体の情報をテキスト化する
- 議事録整形ばりぐっどくん:音声などから文字起こしした情報を、議事録の体裁に整える
kintoneを基盤とした生成AIの試験運用開始後2ヵ月で実施した全庁アンケートでは、57%の職員がログインし、それぞれのモデルの合算で年間2,072時間の業務削減効果が確認されたという。また、アンケートによると、約9割の職員がkintoneと生成AIの有効性を実感していると回答したとのことだ。
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