日本IBMによれば、花王では、会社へのサービス品質向上と経理業務の効率化を目的に、経理業務のグローバル一体運営を目指しており、国際会計基準対応などへの人材の確保と、シェアードサービスセンターへの業務集約を進めているという。
この一環で、従来、国内55ヶ所で個別に行っていた支払業務を、今回、花王の「すみだ事業場」に集約し、業務を標準化・マニュアル化。そのうえで、花王グループ社員の旅費精算のデータ照合や銀行への送信プロセスなど経理業務の一部を、日本IBMが請け負う。
日本IBMは、中国・大連のIBMグローバル・デリバリー・センターにて、売掛金の照合業務など一部の業務遂行を本年3月から開始し、日本IBMへの業務移管作業を2010年6月に完了する予定だという。