セコムのグループ会社で、BPO・ICT事業を担うセコムトラストシステムズは、東京都内に新たに完成したデータセンター「セキュアデータセンターTC4」のサービスを10月1日から開始すると発表した。
セキュアデータセンターTC4は、1,000ラック規模のデータセンターで、ハウジング利用からコロケーションまで顧客の利用規模に応じた提供が可能だという。また、様々なクラウドサービスを用意し、顧客の課題に合わせ、オンプレミス/パブリッククラウド/プライベートクラウドを組み合わせたハイブリッド環境を提供するとのことだ。
加えて、セコムグループのアット東京が10月1日にサービス開始を予定する「AT TOKYO Business eXchange(ATBeX)」の東京西アクセスポイントを通じて、主要なクラウドサービスをよりセキュアかつ迅速に実現できるようになるとしている。
セキュアデータセンターTC4の特徴
1. 高度なセキュリティ
セコムの先端技術を結集したフィジカルセキュリティとサイバーセキュリティを両輪として、24時間365日の有人体制で顧客の情報資産を保護するという。
- セコムAIカメラ/セコムAI行動検知システム:カメラに対する不正行為も検知する、セコムオリジナルのシステムを導入。転倒や急病、暴力・破壊などを検知
- セキュリティロボット「cocobo」:AIを活用し、常駐警備員の代わりに巡回警備や点検業務を行う
- ボディスキャナ/X線検査器:外部からの記録媒体や不審物の持ち込みを防止。USBなど小型デバイスも検知
- アタックサーフェス調査:セコムトラストシステムズのセキュリティエンジニアが、インターネットに公開されている顧客保有のIT資産(アタックサーフェス)を調査し、攻撃されうるポイントを洗い出す
2. ハイブリッドクラウド接続
アット東京が提供するクラウド接続サービス(ATBeX)により、セキュアデータセンターTC4の顧客IT環境とメガクラウドをシームレスに接続。ハイブリッドなクラウド環境をスピーディに実現するとしている。
3. 災害時も安心できる信頼性
- 都心から30分圏内でかつ活断層より離れ、地震による影響や液状化のリスクが低い地盤に立地
- 床耐加重1.5t/㎡以上の堅牢性、および免震構造により、震度7の地震発生時でも継続してデータセンターの機能を維持。基礎形式は杭基礎としており、杭工法は高支持力既製コンクリート杭
- 2ヵ所の変電所から本線予備線方式で特別高圧受電しているほか、非常用発電機、無停電電源装置などバックアップ用の電源設備を配備
4. 環境への配慮
- 実質再生可能エネルギーを100%使用
- 太陽光と風力を用いた自然エネルギーを利用
- 地中熱を利用した空調を採用
- 屋上および壁面を緑化、直射日光を遮り冷房効率を向上
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