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オラクル、「Fusion Agentic Applications」を発表──AIエージェントの決定性と成果主義を重視

 オラクルのFusion AI製品管理担当グループ・バイスプレジデント、カウシャル・クラパティ(Kaushal Kurapati)は2026年4月14日、メディア向け会見を行い、AIエージェントが連携して動作する新たなエンタープライズアプリケーション群「Fusion Agentic Applications」の内容を紹介した。ERP・HCM・SCM・CXにまたがる22種のアプリケーションを同時リリースし、開発基盤「Oracle AI Agent Studio for Fusion Applications」の大規模アップデートも公表した。

オラクル Fusion AI製品管理担当グループ・バイスプレジデント、カウシャル・クラパティ(Kaushal Kurapati)氏

 クラパティ氏がまず強調したのは、既存のAIアシスタントやコパイロット型とのアーキテクチャ上の違いだ。「Fusion Agentic Applications」はAPIを経由して後付けするのではなく、「Oracle Fusion Cloud Applications」のトランザクション・システムにネイティブに組み込まれている。統合された企業データ・ワークフロー・ポリシー・承認階層・権限・トランザクションのコンテキストに安全にアクセスし、業務プロセス内でエージェントが意思決定を行い、その決定を実行できる設計だという。

 従来のエンタープライズシステムは「記録システム(System of Record)」として、固定されたルールのもとで起こったことを記憶し、ユーザーが複数の画面を渡り歩きながら自らタスクを完了させる構造だった。今後は「成果創出システム(System of Outcomes)」へと変わり、ビジネス上の優先順位に基づいてシステム自身が問題を解決し、動的にモニタリングを続けながら、意思決定が必要な場面では最も適切な形で実行にまで踏み込むとクラパティ氏は説明した。エンタープライズデータのガバナンスやロールベースのアクセス制御・セキュリティは従来通り担保されるとも付け加えた。

 「Fusion Agentic Applications」を競合製品と区別する特徴として、クラパティ氏は3点を挙げた。離職率の低減や期末決算の処理といった具体的なビジネス目標にフォーカスして動作する「成果重視」、条件変化時に目標と問題を自律的に再解釈しながら手順を考え直す「ワークフローの能動性」、セキュリティ・データガバナンス・承認フレームワークを内蔵した「エンタープライズ実用設計」の3点だ。

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 エンドユーザーの操作体験は4つの領域で構成される。チャット形式で質問やタスク実行ができる「アドバイザー(Ask Oracle)」が最上位に位置し、複数エージェントが連携して状況の概要と優先すべきアクション候補を提示する「情報サマリー」、エージェントがアクションを重要度・優先度で自動分類する「プライオリティ・アクション」、そしてメール・PowerPoint・PDFをアプリケーション内から直接生成できる「コミュニケーション」の4層となる。クラパティ氏は「情報収集後にどこか別の場所へ移動する必要はなく、アプリケーション内で完結できる」と述べた。

 LLMの確率的な動作とエンタープライズ要件の整合性については、「ワークフローエージェント」と呼ぶ仕組みで解消していると説明した。「エージェントは特定のインプットを受け取り、特定のアウトプットを出力する。そのアウトプットが次のエージェントのインプットになる」──LLMが推論できる範囲を特定の業務文脈内に制限することで、確率論的な振れ幅を抑えた決定論的な動作を実現するとした。このワークフローエージェントが「Fusion Agentic Applications」のバックボーンをなす。

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 今回発表の22種には、財務・人事・サプライチェーン・CXにまたがる業務特化アプリが含まれる。人事向け「Workforce Operations Agentic Application」は手作業のデータ収集を削減してスケジューリング承認を迅速化し、給与関連問題の発生を抑制する。サプライチェーン向け「Design-to-Source Workspace Agentic Application」はエンジニアリング・サプライヤー・ソーシングの意思決定を一連のプロセスに統合し、製品コストとコンプライアンス・リスクの低減を目指す。営業向け「Cross-Sell Program Workspace Agentic Application」は成長機会を先回りで特定して顧客獲得コストを削減し、財務向け「Collectors Workspace Agentic Application」は資金回収をスピードアップして売上債権回転日数の短縮を支援するという。

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 同日公表された「Oracle AI Agent Studio for Fusion Applications」のアップデートは、顧客・パートナーが独自のエージェント型アプリケーションをノーコード/ローコードで構築できる環境の整備を中心とする。新機能「Agentic Applications Builder」は自然言語ベースの操作でエージェントの選択・ワークフロー構成・エンタープライズデータ接続を可能にし、コーディング知識がなくても利用できる。クラパティ氏は「オラクルがエージェントを作るために使っているのとまったく同じツールを、顧客やパートナーに提供している」と述べた。

 他のアップデートとして、業務プロセスを制御するワークフロー・オーケストレーション、非構造化データとトランザクションデータを統合するコンテンツ・インテリジェンス、過去の意思決定を記憶・継承するコンテキスト・メモリ、ROI可視化を提供するエージェントROIダッシュボード、画像・音声・動画に対応するLLMのマルチモーダル機能が盛り込まれた。「Oracle AI Agent Studio」は「Oracle Fusion Cloud Applications」の利用者に追加費用なしで提供される。パートナーが作成したエージェントを公開するマーケットプレイスはすでに稼働しており、昨年10月のラスベガス「Oracle AI World」での公表以来、数百のエージェントが登録済みだとクラパティ氏は述べた。

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この記事の著者

京部康男 (編集部)(キョウベヤスオ)

ライター兼エディター。翔泳社EnterpriseZineには業務委託として関わる。翔泳社在籍時には各種イベントの立ち上げやメディア、書籍、イベントに関わってきた。現在はフリーランスとして、エンタープライズIT、行政情報IT関連、企業のWeb記事作成、企業出版支援などを行う。Mail : k...

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