IFSは、産業用ソフトウェアを手掛けるAVEVAとのパートナーシップを発表した。
AVEVAは、企業が産業資産や生産プロセスの設計、構築、運用、最適化を行えるよう支援する産業用ソフトウェアソリューションを提供する企業。産業用AIプラットフォーム「AVEVA CONNECT」などを主力製品として手掛ける。
今回の提携により、複雑な事業を展開する製造、エネルギー、航空宇宙、防衛、公共などといったミッションクリティカルな産業企業が、運用インテリジェンス、企業全体の業務実行、戦略的資本計画を連携させることが可能になるとのことだ。
また、この提携の第一弾となる共同ソリューション「Continuous Asset Decision Intelligence(継続的資産意思決定インテリジェンス)」が発表された。同ソリューションは、リアルタイムの運用・資産データを、統合された資産ライフサイクル全体にわたるメンテナンス、投資、業務実行のスマートな意思決定へと変換するものだとしている。推測に頼る必要が減り、よりタイムリーで証拠に基づいた意思決定が可能になると述べている。
実際の運用例
この共同ソリューションは、①運用インテリジェンス、②エンジニアリングインテリジェンス、③戦略的資本計画という3つのレイヤーを、単一のアーキテクチャ内で独自に統合しているという。
たとえば、数百の変電所を運営する公益事業者にとって、ある変電所で発生した変圧器の不具合は、その場限りの対応ではなく、ポートフォリオ全体に関わる意思決定事項となる。しかし、温度上昇のアラームや溶解ガスの異常値は、保守履歴、重要度、予備部品、作業員の稼働状況、停電計画、資本計画といった文脈を統合した意思決定ワークフローを通じて、検知、対応、是正が可能となる。
これにより、関係者は適切な作業の優先順位付けを行い、修理・延期・交換の選択肢を全設備の先例と比較検討し、適切な人員と部品を手配し、問題の発生から是正に至るまでの証拠の記録を残せるようになるという。
測定可能な成果
新たな提携により、IFSおよびAVEVAの顧客・ユーザーは、以下のような機能強化とメリットを享受できるとしている。
- 資本効率:運用状況や資産状態に関する洞察により、リスクを踏まえた投資判断が可能となり、信頼性、安全性、事業目標の達成に最も寄与する業務へと資本を集中させることが可能に
- 信頼性:資産の信頼性に関する問題をリアルタイムで分析することで、作業指示の優先順位を自律的に決定し、作業員の派遣を最適化。検知から対応までの遅延は数日や数週間から数時間に短縮され、カレンダーに基づくスケジュールに代わって動的な保守戦略が採用される
- 規制対応と投資判断における確信:資産の状態から投資判断、測定可能なパフォーマンス成果に至るまで、タイムスタンプ付きの継続的かつ監査可能な証拠の連鎖が構築され、規制当局、取締役会、投資家への提示に即座に対応できる
- IT/OTの簡素化:プラットフォーム間アーキテクチャが、カスタム開発のポイントツーポイント統合に取って代わり、統合コストを削減し、価値実現までの時間を短縮
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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