NECは、三井住友銀行にプライベートクラウドサービスを提供すると発表した。同行のデータセンター内に、ブレードサーバ「Express5800 SIGMABLADE」やストレージ装置「iStorage」などのハードウェアをベースとしたクラウドサービス基盤を設置し、運用保守まで含めた一元化した運用環境を提供するという。これにより、三井住友銀行は、サーバCPUはコア単位課金、ミドルウェアをオプションサービスとするなどのNECのIaaS、PaaSの利用を開始する。
また、三井住友銀行は、NECが自社で利用している交通費精算システムのSaaS利用も導入する。初期投資を抑え、当該業務システムを自社構築した場合と比べ、40%近くのコスト削減ができるものと見込んでいるという。
本サービスの導入により、現在、行員が紙の資料で申請・承認を行っている交通費精算事務をWeb上で行うことになり、ペーパーレス化と業務効率化の推進を図ることが可能となります。本サービスは、2011年3月から三井住友銀行の本部で試行を始め、2011年中には同行の全部門に利用拡大していくことを予定している。