今回の協業によりシステムインテグレータは、マイクロソフトのクラウドベースのリレーショナルデータベースサービスである「Microsoft SQL Azure」に対応した「SI Object Browser for SQL」を、日本マイクロソフトの技術協力のもとで開発し、12月12日から販売するという。
また、今後の「SI Object Browser」の製品ロードマップにおいて、マイクロソフトのサービスや最新技術への早期対応を行うとともに、セミナーなどのプロモーション活動を共同で実施するとしている。
「SI Object Browser」は、データベース製品の設計・開発・テスト支援ツールとして、国内で1万2千社、18万ユーザーが利用するシステムインテグレータの製品だという。現在はオンプレミスのデータベースであるOracle Database版、SQL Server版、DB2版を販売しているが、クラウドコンピューティングの急速な普及により、クラウドベースのシステム開発が急増しているため、ユーザーがクラウド上のデータベースを効率良く操作・管理できるツールが求められていたという。
そのため、システムインテグレータは、日本マイクロソフトの協力のもと、「SI Object Browser」初のクラウド対応製品として、SQL Azure向けの「SI Object Browser for SQL 」を開発し販売するという。
これにより多くのエンジニアは、これまでのオンプレミスのデータベースで慣れた操作感のまま、クラウド上のデータベースを管理できるようになるとしている。また、「データベース変換機能」を利用することで、オンプレミスのデータベースを即時にクラウド上のSQL Azureのデータベースに移行できるという。
発表によると、両社協業内容は次の通り。
1. 新製品の開発・提供
・システムインテグレータは、SQL Azureに対応した「SI Object Browser for SQL」を、日本マイクロソフトの技術協力のもとで開発し、12月12日から販売。
・システムインテグレータは、自社製品を最新のマイクロソフトプラットフォームに早期に対応。
2. 販売促進
・両社が連携して、SQL Azureと「SI Object Browser for SQL」の営業展開を行う。他社プラットフォームからの移行がともなう場合には、日本マイクロソフトが提供している移行アセスメントサービスの活用により、移行による効果や必要な費用等を、無償で検証するサービスも提供。
・両社のパートナー企業と相互に連携し、各社の販路と強みを活かしたキャンペーンやプロモーション活動を実施するとともに、連携ソリューションを開発し提供。その第1弾として、システムインテグレータは両社のパートナー企業であるセカンドファクトリーが、Windows Azure Platformを活用したデータバックアップソリューションとして提供している「Cloudlink for Windows Azure」と、「SI Object Browser for SQL」を連携させた特別パックを用意し、12月12日から販売。
・日本マイクロソフトが2012年上半期の提供を予定している次期データベース製品「Microsoft SQL Server 2012」の提供開始に合わせたイベント等のプロモーション機会において、「SI Object Browser for SQL」を紹介。
3. 啓蒙活動
・オンプレミス版の「SI Object Browser」のユーザーを対象に、SQL Azureの活用、開発、管理ノウハウを紹介するセミナーを共同で開催。
・両社および両社のパートナー企業のWebサイトで最新情報を発信するとともに、各社の会報誌やダイレクトメールなどにより、クラウドデータベースのソリューションやクラウド開発・活用事例を紹介。
■「SI Object Browser for SQL」製品の詳細
http://www.sint.co.jp/products/siob/campaign/obsv2.html