「XenDesktop 5.6」は、ユーザビリティの向上、導入コストの削減、Windowsアプリケーションのモバイル対応、統合管理機能などによって、デスクトップ仮想化およびモバイルワークスタイルの実現を促進するとしている。
発表によると主な強化点および新機能は次の通り。
・「Personal vDisk」:ユーザビリティの向上とコスト削減
「Personal vDisk」機能によってVDIにおける各ユーザーの柔軟な個別要件対応とコストの抑制を両立。通常VDIでは、ユーザーごとのシステム全体のイメージをすべて保存しなければならないため大容量のストレージが必要になり、コスト増を招き管理効率も低下するという。それに対して、「Personal vDisk」は、共通のシステムイメージを全ユーザーのVMに展開すると同時に、ユーザーごとのアプリケーションやデータ、カスタマイズ情報の保存を行い、ストレージの必要容量を抑え、VDI導入の際のストレージコストを最大65%削減。
・「Citrix XenApp 6.5 Mobility Pack」:Windowsアプリケーションのモバイル化
「Citrix Mobile Application SDK for Windows」に含まれる「Citrix XenApp 6.5」および「XenApp 6.5 Mobility Pack」により、Windowsアプリケーションにモバイルデバイスで使いやすいユーザーインターフェイスを提供。「Citrix Mobile Application SDK for Windows」は、仮想化された既存のWindowsアプリケーションからモバイルデバイス固有の機能を使用できるようにする無償開発キット。
・「System Center Configuration Manager 2012」:統合管理
マイクロソフトが提供する統合管理ソリューション「System Center Configuration Manager(SCCM) 2012」と「System Center Virtual Machine Manager(SCVMM) 2012」との連携を強化。これにより、より大規模な仮想デスクトップシステム環境でも、物理マシンとともに容易に統合管理が可能。
・「Citrix CloudGateway」
「CloudGateway Express Edition」は無償で提供され、仮想アプリケーションと仮想デスクトップを集約し、オンデマンドでの配信が可能。「CloudGateway Enterprise Edition」はオプション提供。
・「Citrix XenClient 2.1」
ネットワークから切断された状態でもクライアントハイパーバイザーによって、仮想デスクトップを実行。「XenClient 2.1」では、ハードウェアの互換性を大幅に拡大することで、より多くの利用者に簡単に利用可能。
■ニュースリリース
http://www.citrix.co.jp/company/press/releases/20120315.html