「XtremSF」は、サーバ向けのフラッシュハードウェア。eMLCおよびSLCの幅広い容量モデルが使用可能で、サーバ内にDAS(ダイレクト・アタッチド・ストレージ)として設置することで、高い性能を実現できるという。
さらに、「EMC XtremSW Cache」(旧VFCache)のサーバ・キャッシング・ソフトウェアと併せて導入すると、ネットワーク・ストレージアレイへの性能を高速化し、かつ高度な保護レベルを維持することもできるという。EMCのフラッシュ製品群に加えられた「XtremSF」は、ハイブリッド・アレイである「EMC Isilon」「EMC VMAX」「EMC VNX」、および今回開発を表明した「XtremIO」とともに、EMCフラッシュ製品群をなすとしている。
サーバベースのPCIeフラッシュ製品「XtremSF」の特徴は次のとおり。
・100万以上のIOPSを達成
「XtremSF」は、100万以上のIOPSを達成し、その性能を実証。他社製品に比べ性能を2倍以上に高めるよう設計されており、OracleやMicrosoft SQL Server、Microsoft Exchange Serverなど、世界中の企業で幅広く使用されているアプリケーションの性能を向上可能。
・データを保護しながらアプリケーションの性能を高速化
「XtremSF」は、eMLC(550 GB、2.2 TB)、およびSLC(350 GB、700 GB)の多彩な容量モデルをラインアップ。さらに「XtremSW Cache」のフラッシュ・キャッシュ・ソフトウェアと併せて導入することで、「XtremSF」をキャッシング・デバイスとして活用でき、データを保護しながらアプリケーションの性能を高速化。
・高密度、小消費電力
「XtremSF」は、他社製品に比べてTCOを最大50%以上削減でき、業界最小のTCOを実現。2.2TBモデルを含め、すべての「XtremSF」製品は標準準拠のハーフハイト、ハーフレングスの25w PCIeカードで、最小の占有面積で最大の性能と高密度、最小消費電力の最も高い容量を実現。
また、今回の発表では、オールフラッシュ・スケールアウト・エンタープライズ・ストレージアレイとして「XtremIO 」の製品開発も表明している。「XtremIO」は、オールフラッシュで構成されたストレージシステムであり、運用管理を容易にして、新たな次元の性能を実現する先進のデータサービスとして提供されるという。
「XtremIO」のスケールアウト・アーキテクチャは、OLTPデータベースやサーバ仮想化、VDIなど、高いレベルのランダムなI/Oを必要とするアプリケーションに対し、高水準なIOPSを提供するとしている。
■ニュースリリース
http://japan.emc.com/about/news/press/japan/2013/20130307-1.htm