「Notes9」は、ユーザーインターフェースをIBMの企業向けソーシャルソフトウェアである「IBM Connections」と統一したことで、一部使用権が同梱されるConnectionsと同一の操作性を提供し、「Notes9」からソーシャル機能の活用が容易になるという。
また、ユーザーの活動状況をタイムライン表示する「Activity Stream」に対応したことで、Connections上で行われるつぶやきやさまざまな活動状況の通知のほか、SAPやCognos、TwitterやFacebookといった外部の複数システムから「承認」や「返答」を求める作業依頼の通知を1つのタイムライン画面に表示するという。
さらに、「Notes9」には外部システムを画面内に埋め込む「Embedded Experience」という機能に対応しており、外部システムでの作業をシステム毎に操作ウィンドウを立ち上げることなく、単一画面で作業ができるという。
Notesのメールやカレンダーなどの機能をスマートフォンで活用するための「Traveler」は、新バージョンにより、従来から対応しているiOSやAndroid OSに加えて、Windows PhoneやWindows RTやWindows 8 ProといったOSにも対応できるようになるという。
また、Notesでは、申請・承認のプロセスなどを実装した業務アプリケーションを開発できるが、新バージョンでは、Web技術を採用したNotesアプリケーション開発技術「XPages」の各種機能を強化し、かつオープンソースのJavaScriptライブラリー「Dojo」においてモバイルデバイス向けの機能を追加したバージョン1.7.2を提供することで、さらに利便性の高いアプリケーション開発が可能になるとしている。
「IBM Notes/Domino 9.0 Social Edition」の英語版は、3月21日からダウンロード提供を開始し、日本語版の提供は4月以降の予定だという。
■Notes/DominoのWebページ
http://www-06.ibm.com/software/jp/lotus/category/collaboration/