業務のIT化や事業拡大に伴うデータ処理量の増加によって、バッチ処理の長時間化が進んだために、バッチ処理を定期的に行えなくなったり、IT機器の増強やシステム改変などで情報システム部門に多大なコストや作業負担が増加するなどの課題が生じているという。
そのため、コスト負担を軽減し、バッチ処理時間の大幅な短縮を実現できる「Apache Hadoop」の活用に企業の関心が集まっているが、そのプログラミングには高度な専門知識や技術を必要とすることが課題になっているという。
「Asakusa Framework」は、「Apache Hadoop」上で稼働する業務システムの基幹系バッチ処理プログラムを効率的に開発するためのフレームワークだという。日立ソリューションズは、ノーチラス・テクノロジーズとのパートナーシップの下、「Asakusa Framework ES版」を提供し、バッチ処理プログラムの開発効率化、安定稼働、およびトラブルの早期解決を実現するとしている。
発表によると、「Asakusa Framework ES版」の主な特徴は次のとおり。
・基幹系バッチ処理向けに必要となるプログラム開発から、テスト環境、運用環境までトータルに提供。
・データ構造やオペレーション、プロセスをシンプルに定義し、データの結合や集計処理などのHadoop向けバッチ処理プログラムを自動生成。
・外部システムとのデータ連携やJP1などの運用ツールとの連携によって、ジョブフローのシームレスな統合を実現。
日立ソリューションズは、「Asakusa Framework ES版」の導入から一次サポートまでを提供するとともに、その実行基盤である「Cloudera Enterprise/CDH(Cloudera's Distribution including Apache Hadoop)」を組み合わせた基幹系バッチ処理システムを提供するという。
■「Asakusa Framework」の詳細
http://www.hitachi-solutions.co.jp/asakusafw/