ミドクラへの出資を実施したのは、政府系投資ファンドである産業革新機構のほか、NTTグループ・ベンチャーファンド、NTTインベストメントパートナーズファンド投資事業部門、NECグループ・ベンチャーファンド イノベーティブ・ベンチャー投資事業有限責任組合など。
同時に、グローバル経営体制を強化するため、現CEO兼共同創業者 加藤隆哉は取締役会長に、現CTO兼共同創業者ダン・ミハイ・ドミトリウが最高経営責任者(CEO)に就任するという。また、知的財産の管理、安定した金融環境のために本社をスイスのローザンヌに移転したという。
今回の増資で調達した資金は、ミドクラが開発しているネットワーク仮想化プラットフォーム「MidoNet」の本格的市場導入を加速するために投入するとしている。
ミドクラは、クラウドコンピューティングインフラ関連技術の専門家集団として、革新的なネットワーク仮想化技術により世界のクラウドコンピューティング利用を促進していくとしている。それによって、新しい形のグローバルテクノロジーカンパニーを日本発で立ち上げることを目的とした多国籍研究開発型企業だという。
ミドクラは、2010年1月に東京で創業。自律分散アーキテクチャーに基づくネットワーク仮想化技術を核とし、北米、欧州およびアジアの拠点にて事業を展開してきたという。また、オープンソースによるクラウドインフラ関連技術の普及を推進しており、オープンソース系の代表的なクラウドマネジメントプラットフォームであるOpenStackおよびCloudStackとの連携を実現しているとしている。
■ミドクラのWebページ
http://www.midokura.jp/